No.16 ...Snow Blue
傷痕も涙もいつか埋め尽くす二月の雪の降りてくる夜
かじかんだ右手と共にサヨウナラの五文字を押し込むポケットの中
切なさの残る風景君だけが足りないままに雪は降り積む
舞い降りる白天使たちひと色の魔法に染まる砂糖菓子の街
「消さないで」頷く君を確かめて全てを消そうと吾はしており
もう二度と帰れぬ腕のぬくもりを忘れさせてよ、Snow Snow Blue
薄れゆく恋を最後に抱きしめて別の暮らしを歩きはじめる
(27歳・冬/七首)