No.12 ...硝子石
ゆっくりと波に洗われガラス石青も緑もまるくやさしく
夏の日の午後の長さを楽しんで揺れるふうりんすきとおる夏
てのひらの上にのるほどちっぽけな嘘などどうでもいいような海
青空の眩しさ故の淋しさよ薄れゆく傷ひとり見送る
やさしさはさびしさと似る指先にまで染みてくる涙にも似る
窓枠に切り取られるは青と白四角の空を独り見る午後
ゆく夏の高き青空消えゆくは今は届かぬ遠き日の恋
まぶしさにあふれる海を前にして君の横顔ふいに愛しく
忘れゆくことのやさしさ変わりゆく心も人も遥か遠くに
想い出の輪郭をなぞる終わり無い潮の満ち引きのように
夏の日の午後の長さを楽しんで揺れるふうりんすきとおる夏
てのひらの上にのるほどちっぽけな嘘などどうでもいいような海
青空の眩しさ故の淋しさよ薄れゆく傷ひとり見送る
やさしさはさびしさと似る指先にまで染みてくる涙にも似る
窓枠に切り取られるは青と白四角の空を独り見る午後
ゆく夏の高き青空消えゆくは今は届かぬ遠き日の恋
まぶしさにあふれる海を前にして君の横顔ふいに愛しく
忘れゆくことのやさしさ変わりゆく心も人も遥か遠くに
想い出の輪郭をなぞる終わり無い潮の満ち引きのように
(全十首)