No.10 ...病める夜に
指先に鋭く痛みが走るような孤独を縫って雪の舞う夜
鉛色空をかくして雪をよぶ雲の流れを独り見詰める
吾は独り歩き疲れてあても無く何処にいるのか何処に行くのか
張り詰めた糸が突然ゆるんだか「あのね」と言いて言葉続かず
神経の末端までも病む夜に聞く風の音心引き裂く
秒針の刻むリズムの正確さに追い詰められて夜は部屋に降り
曖昧に逃げ込みたくて眠れぬ夜トランキライザーの助けを借りる
君を待ちまち続けることに疲れ果て別の暮らしの中に吾はおり
似た声に振り向くことも無い街で吾もその影も早足になる
薄蒼き空気の中に横たわり瞳開きて心は閉じぬ
鉛色空をかくして雪をよぶ雲の流れを独り見詰める
吾は独り歩き疲れてあても無く何処にいるのか何処に行くのか
張り詰めた糸が突然ゆるんだか「あのね」と言いて言葉続かず
神経の末端までも病む夜に聞く風の音心引き裂く
秒針の刻むリズムの正確さに追い詰められて夜は部屋に降り
曖昧に逃げ込みたくて眠れぬ夜トランキライザーの助けを借りる
君を待ちまち続けることに疲れ果て別の暮らしの中に吾はおり
似た声に振り向くことも無い街で吾もその影も早足になる
薄蒼き空気の中に横たわり瞳開きて心は閉じぬ
(22歳/十首)