No.2 ...銀色の月
離れても何処かできっと思い出す君だけのためショパンを弾こう
いつまでも傷は残ってしまうものあなた以上の人に逢いたい
真直ぐで切ないくらい優しくて空のブルーが似合う人でした
別々の制服着込む二人には決して戻せぬ時を重ねる
一番にそばにいたいと思うときいつでも遠し君の心は
繊細で張り詰めたような美しさ紫の空銀色の月
トランプのカードの上にある想い恋の行方を映しておりぬ
色褪せた想い出ばかりを抱いており優しささえも疑っている
もどかしいほどにあなたを想いけりあの夏の日に二度とは戻れず
時間ならバスを一本遅らせても待ちたき人がひとりいる恋
いつの日もどんなときでも味方だと言って笑った君にあいたい
『友達』という枠組みの中にいて言えぬ言葉を抱きしめており
何気なく交わす言葉もあいさつも宝物のようなバス停の朝
天然のプラネタリウムの下にいて小さな自分を抱きしめる夜
偶然に会えるかもなどとバス停にとまるたびに胸ときめかせている
「大切な友達だよ」と我のこと語りし君の瞳見詰める
六年も前の恋だと笑ってもあの頃のすべてを今も誇れり
(高校時代/十七首)